治療後も痛みは続く?
皆さんが歯医者さんへ向かうときは、どのような気持ちでしょうか?「今日の治療は痛いかな?」
「自分の歯がどのような状態か不安だ」
など、様々な疑問や不安を抱えて来院される方も多いと思います。
治療が終われば全て問題は解決され、健康を取り戻し、痛みからも解放されると思われる患者様もいらっしゃいます。
しかし、歯科治療は、ほかの怪我や病気と同じように治療や処置を受けたからといって、すぐに完治しないものも多くあります。
むし歯の治療では、歯を削るときの熱や振動などによって神経が刺激されることで、治療後も神経が過敏になり、炎症を起こしたり痛みが出る場合もあります。
治療後の痛みの多くは、数日~1ヶ月ほどで消えますが、痛みを感じる期間は、硬いものを噛んだり、冷たいものや熱いものが治療した歯に当たらないようにお気を付けください。
また、被せ物や詰め物の噛み合わせが合っていない場合にも、歯根膜(歯と歯を支える骨の隙間にあるクッションの役割をする繊維)に負荷がかかることで痛みを感じることもあります。
むし歯の治療以外にも、歯の根の治療後に痛みを感じる場合もあります。
神経がない歯でも、その歯の根の周囲に細菌による炎症の治療では、治療や薬の刺激によって痛みが出ることがあります。
膿が原因の場合は、消毒処置を継続していくことで解消される場合が多いですが、炎症によって周辺組織や骨を破壊されていると、程度によっては元の状態までの回復は難しくなります。
通常は1週間ほどで痛みは消えますが、痛みを感じる場合には処方された痛み止めのお薬を服用ください。
歯の根の治療後も、むし歯の治療と同様に、なるべく治療した歯では噛まないなど、治療によってダメージを受けている歯を守りながらの生活が大切です。
また、痛みが大きいときや痛みが長引く場合には、お気軽にご相談ください。